1.「支度」 100F
会期 2007年11月27日(火)→12月3日(月) 最終日は午後4時閉場 会場 天満屋岡山店5階 美術画廊・美術ギャラリー
「花の言葉」
美しく奏でられる旋律、はらはらと舞う花びら、爽やかに駆け抜ける風、 どれも私達に何かを感じさせてくれる一場面です。何気ない日常の中にも、 直感的に美しくある瞬聞かあり、そのささやきに耳を傾ける事が出来るように いつも願い、心に染み入る「言葉」を拾い集め表現するのが、私にとっての 絵を描くと言う事なのかも知れないと、最近感じています。
不思議といつも良く描く画題でも、ただ作業的に制作してしまうと中々思うように 進まない事があり、どうしてなのか悩む事もあります。 やはり大事なのは、「愛おしい」とか「興味津々」とか「愉しい」とか「美しい」とか、 自分の心の中に、 ある種の感動が芽生えないと、 モチーフ達の「言葉」が聞こえないという事なのかも知れません。
展覧会のテーマの「花の言葉」の「花」は、単に植物の花というだけでなく、 「モノ」それぞれの内ある大事なもの(本質)を「花」に例えました。 その微かな言葉を感じながら、 キャンバスと絵の具で自分なりに表現できればと願い、毎日制作しています。
丸山 勉 (作者略歴はこちらでご覧いただけます)
絵画は屡々作品と共に画家の品格を透かして見せて呉れる。 当人を識っているせいもあるが、丸山君の作品と人柄は、文字通り絵に描かれた様な一致を見せている。 静謐な画面のひろがりと言い、引き入れられる様な色面構成が醸し出す空間と言い、 又モティーフの選択も含めて、何ら気取りもなくそこに在ることの美しさを顕わしていて、私はいつもその前でひととき佇んでしまう。 大作もさりながら、小品に注がれる「もの」に対するいとおしむ様な眼差しは、画家の言葉によれば「掌の上に載せて」描かれた跡を留めている。イ乍品は主体を平面化して表現する方向へ傾く。 同じ様に画家の言葉を借りれば、当然のこととして画面の厚みを求めてマットなマチエ一ルヘのこだわりも深まり、描いているうちに立体表現より色彩の悦びと魅力に囚われて行くからだと言う。 有為な画家の創作の深まりと発展を心から願い、発表の機会を楽しみにしている一人である。
中山 忠彦 日本芸術院会員 白日会会長 日展常務理事